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hs-life-a1154 高2研修旅行~東北方面4日目~

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高2研修旅行~東北方面4日目~
【研修旅行4日目〜復興の現場を歩き、仲間と絆を深める】 10月10日、研修旅行は4日目を迎えました。宿泊したホテルニュー水戸屋には、「梅の粧」と「水心境」という男女別の温泉がありましたが、S先生とJTBの旅行添乗員の方の尽力により、朝風呂の時間に「水心境」への入浴許可をいただき、複数の生徒が朝風呂を堪能しました。
7時に朝食をとった後、出発の準備を整え、2泊お世話になったホテルニュー水戸屋に別れを告げ、8時にバスで浪江町へ向けて出発しました。 バスガイドの石戸谷さんは、仙台空港について説明しました。「仙台空港は平成9年に開港し、滑走路は長さ3000メートルで上空から見るとアルファベットのYのような形をしているのが特徴です。東日本大震災では、1階部分が津波で浸水しました。」道中に、放射線量が高いエリアに差し掛かった際には、「私たちは自然界でも放射線を浴びているので、過度に心配する必要はありません。」との説明がありました。また、被災地には「まだ住めない地域もありますが、故郷に帰りたいという地元の方々の強い思いがあります。」と、住民の気持ちを代弁する言葉もありました。 約110分間の移動を経て、9時50分頃に浪江町に到着しました。この日の午前中は「ホープツーリズムフィールドワーク」として、東日本大震災と原発事故からの復興が進む浪江町を訪れました。まず、『東日本大震災・原子力災害伝承館』を訪れました。この施設は福島県双葉町にあり、地震、津波、原発事故という未曾有の複合災害の事実を後世に伝え、復興への歩みや防災の教訓を発信しており、事故直後の発電所の様子や、長期にわたる住民避難、放射線が県民生活に与えた影響など、多数の資料が展示されています。 伝承館の見学後、『双葉町交流センター』で、地元名物なみえ焼そばを食べ、地元の味覚に触れました。その後、フィールドパートナーの熊谷さんと一緒にバスで浪江町を巡り、当時の様子を語っていただきました。「震災当時をイメージしながらフィールドワークを進めてください」と呼びかけ、中野地区の産業団地や、全町避難をした双葉町から浪江町へ移動した状況について説明していただきました。「浪江町は二度と人が住むことはない災害危険区域に指定されました」と、厳しい現実を伝えていただきました。 バスで5分後、震災遺構として残る『浪江町立請戸小学校』も訪問しました。床が抜け落ちた体育館、天井が崩れた教室など、津波の爪跡を目の当たりにし、生徒たちは真剣な表情で見入っていました。小学校の教師と生徒が一時避難した『大平山霊園』にも足を運び、熊谷さんは、「この場所は、請戸小学校から1.5キロ離れた場所にあるので、小学生にとっては遠かったと思います。津波は4メートルにも達しましたが、今いる場所は6メートルなので、ここで生死が分かれました。」と語っていただきました。浪江町東日本大震災慰霊碑前で、若者である私たちが合掌し、後世へ災害の恐ろしさを伝承することを誓いました。 13時30分、浪江町を出発。約70分かけて、『スパリゾートハワイアンズ』へ向かいました。14時45分にホテルに着き、生徒たちはプールや温泉施設で思い思いの時間を過ごし、あちらこちらで歓声を上げて楽しんでいました。 19時からは夕食のハワイアンバイキング形式でいただき、いよいよお待ちかね20時30分からは迫力満点の「ポリネシアンフラダンスショー」を鑑賞し、24名の女性ダンサーと4名の男性ダンサーに大きな歓声と拍手が送られました。 22時、生徒たちは心地よい疲労感とともに、4日目を終えました。
新聞部AKI




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