いよいよ令和6年度のスタートです。在校生はそれぞれ1学年ずつ進級し、そして、4月5日には中高それぞれの新入生を迎えます。
ソメイヨシノの開花は少々遅れているようですが、この1週間で周囲が一気に春になりました。早咲きの桜の木が満開、数種の桃の花がきれいに咲き、沈丁花は満開を過ぎ……。
さて、こういう言葉があります。「一華開天下春」です。読み下すと「いちげ開けて天下の春」となります。意味は、「一輪の花が開くことによって天下に春が来たのを知る」となります。長く寒い冬を越え、一輪の春の花が咲いた姿を見ることで、春が来たのだという心からの喜びを表現している言葉だと思います。
この言葉は、いわゆる「禅語」ですので、もう少し深い意味があるようです。「一華開けて」とは、実際の花ではなく「心の花が開くこと」であり、言い換えれば「悟りの開けること」なのです。悟りが開け悟りの眼で眺めてみると、この現実の世界がそのまま極楽浄土であり、すなわち大調和の世界であり、まさに「天下春なり」ということになるのです。
私たちは経験上知っていますが、同じものを見ても人によって全く見え方や見たものの解釈が違っていたりします。また、自分自身でも、同じものを見たとしても昨日の見え方と今日の見え方が全く違うということはよくあることです。きっとそれは、私たちは「心のフィルター」を通してしかものを見ることができないのだ、ということです。「客観的に物事を眺める」など、そもそも不可能なことなのでしょう。
いかがでしょう皆さん、常に「春が来た喜び」の気持ちで過ごせたら、「春が来た喜び」の気持ちをもって物事を眺められたら、きっと今までと毎日が変わってくるでしょう。
令和6年度が皆さんにとって素晴らしい毎日となるようお祈り致します。
では皆様、今年度もよろしくお願い申し上げます。
ソメイヨシノの開花は少々遅れているようですが、この1週間で周囲が一気に春になりました。早咲きの桜の木が満開、数種の桃の花がきれいに咲き、沈丁花は満開を過ぎ……。
さて、こういう言葉があります。「一華開天下春」です。読み下すと「いちげ開けて天下の春」となります。意味は、「一輪の花が開くことによって天下に春が来たのを知る」となります。長く寒い冬を越え、一輪の春の花が咲いた姿を見ることで、春が来たのだという心からの喜びを表現している言葉だと思います。
この言葉は、いわゆる「禅語」ですので、もう少し深い意味があるようです。「一華開けて」とは、実際の花ではなく「心の花が開くこと」であり、言い換えれば「悟りの開けること」なのです。悟りが開け悟りの眼で眺めてみると、この現実の世界がそのまま極楽浄土であり、すなわち大調和の世界であり、まさに「天下春なり」ということになるのです。
私たちは経験上知っていますが、同じものを見ても人によって全く見え方や見たものの解釈が違っていたりします。また、自分自身でも、同じものを見たとしても昨日の見え方と今日の見え方が全く違うということはよくあることです。きっとそれは、私たちは「心のフィルター」を通してしかものを見ることができないのだ、ということです。「客観的に物事を眺める」など、そもそも不可能なことなのでしょう。
いかがでしょう皆さん、常に「春が来た喜び」の気持ちで過ごせたら、「春が来た喜び」の気持ちをもって物事を眺められたら、きっと今までと毎日が変わってくるでしょう。
令和6年度が皆さんにとって素晴らしい毎日となるようお祈り致します。
では皆様、今年度もよろしくお願い申し上げます。