
高校2年生文系クラスの『論理国語』の授業です。今年度最後の授業では、入試問題で小説が出題されて話題となった東京大学の第四問を扱いました。小説ではありますが、幅広く文章を読み取り、必要最小限の的確な要素を揃えて書く作業は、論理的思考の総合知を鍛える格好の教材です。20分で1つの設問を解かせた後はグループに分かれ、話し合いを通して班で1つの解答に絞らせました。「解答欄が小さいですね」と驚いている生徒たちも多く、簡潔に書く難しさを体感したと思います。最後は黒板で各予備校の解答と班での解答を比較検討し、要素の確認を行いました。出題された佐多稲子「狭い庭」を難解だと感じた生徒もいましたが、難しさは学問を楽しむ入り口でもあります。比較した結果を確認して「意外と書けている」という声もあり、対話して学び合う大切さも実感しました。
