関東地方の梅雨入りの「平年」は、6月7日です。しかしながら、今年はまだ関東地方の梅雨入りについては、予報がありません。今年の関東地方は、梅雨入りが遅く、梅雨明けは平年並みとなるのでしょうか。
さて、先週6月6日(木)が「旧暦5月朔日」でした。そして、本日6月10日は「旧暦の5月5日」で、「雑節」の「入梅」となっています。現在では、梅雨というと「6月」のイメージですが、本来(旧暦)の梅雨は「5月」ということになります。通常、気象用語というものは「旧暦」当時に作られています。したがって、例えば「五月晴」は「5月の空の晴れわたること」ではなく、「梅雨の晴れ間」を意味します。同じように「五月雨(さみだれ)」は「梅雨の長雨」のことであり、「五月闇」は「五月雨、すなわち梅雨のころの夜の暗さ」を言うのです。
松尾芭蕉の俳諧紀行『奥の細道』に季語として「五月雨」を用いた有名な句がありますね……「五月雨を集めて早し最上川」です。この句は「涼し」が「早し」に推敲されたそうです。梅雨の最中に日本三急流の一つである最上川の船下りを体験した際に詠まれましたので、「水みなぎって、舟あやふし」という「恐怖の川下り」だったのでしょう。
さて、先週6月6日(木)が「旧暦5月朔日」でした。そして、本日6月10日は「旧暦の5月5日」で、「雑節」の「入梅」となっています。現在では、梅雨というと「6月」のイメージですが、本来(旧暦)の梅雨は「5月」ということになります。通常、気象用語というものは「旧暦」当時に作られています。したがって、例えば「五月晴」は「5月の空の晴れわたること」ではなく、「梅雨の晴れ間」を意味します。同じように「五月雨(さみだれ)」は「梅雨の長雨」のことであり、「五月闇」は「五月雨、すなわち梅雨のころの夜の暗さ」を言うのです。
松尾芭蕉の俳諧紀行『奥の細道』に季語として「五月雨」を用いた有名な句がありますね……「五月雨を集めて早し最上川」です。この句は「涼し」が「早し」に推敲されたそうです。梅雨の最中に日本三急流の一つである最上川の船下りを体験した際に詠まれましたので、「水みなぎって、舟あやふし」という「恐怖の川下り」だったのでしょう。