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校長ブログ~道徳~
皆さんの中で、「道徳」という言葉を聞いたことがない、見たことがないという人はいないでしょう。学習指導要領には「人格の完成及び国民の育成の基盤となるものが道徳性であり,その道徳性を育てることが学校教育における道徳教育の使命である。」とされています。そして、現行の学習指導要領において道徳は「特別の教科 道徳」となっています。
 「道徳」を辞書で調べると「社会生活の秩序を成り立たせるために、個人が守るべき規範」(明鏡国語辞典)、「人々が、善悪をわきまえて正しい行為をなすために、守り従わねばならない規範の総体。外面的・物理的強制を伴う法律と異なり、自発的に正しい行為へと促す内面的原理として働く。」(goo辞書)などと書かれています。すなわち、「道徳」とは、法律などともに社会の秩序を保つために必要なものであるのです。また、個人が守るべき規範ではありますが、一般に承認されている規範の相対でもあります。さらに、法律は外面的強制力を伴いますが、道徳は個人の内面的原理なのです。
 本校が(多くの学校でも)苦慮していることの1つは、通学路の登下校状況です。1~2ヵ月に1度ほど「苦情」がもたらされます。内容としては、「歩道を広がって歩いている」「歩きスマホをしている」「ぶつかっても謝らない」などが多いようです。教員は通学路指導に出かけたり、苦情が寄せられるたびに各クラスで注意を促しますが、根本的な解決には至っていないのが現状です。
 もうわかりましたよね。通学路の登下校状況の根本的な解決手段は「道徳」「道徳心」なのです。誰かが見ている見ていないにかかわらず、自発的に正しい行為に向かわねばなりません。遊行寺黒門(惣門)のところにある「伝道掲示板」の「今月の言葉」は、「道徳為師友」です。中国戦国時代の荀子の言葉で、読み下すと「道徳をもって師友となす」です。われわれは、常に「道徳が師であり友でもある」よう心を構えるべきです。
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