校長ブログ~梅雨入り、そして……~

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藤嶺 広報

B!
関東地方の梅雨入りは遅れていましたが、本日6/21(金)にようやく「梅雨入り」となりました。旧暦で言うと5/16であり、たまたま「夏至」にあたっています。また、明日は満月となっています。
 梅雨入りが遅いからと言って梅雨明けも遅いわけではないと、ある気象予報士が言っていました。梅雨の降雨が「短期集中型」にならないようにと思います。
 さて、6/23はどのような日か知っているでしょうか……「沖縄慰霊の日」です。
 沖縄県は、旧日本軍の組織的な戦闘が終わったとされる6月23日を「慰霊の日」と定めていて、今年は太平洋戦争末期の沖縄戦から79年となります。沖縄戦最後の激戦地、糸満市摩文仁の平和祈念公園にある「平和の礎(いしじ)」には、沖縄戦などで犠牲になった24万人を超える人たちの名前が刻まれています。
 沖縄戦に至るまでに、日本軍はアジアで悲惨な撤退戦を余儀なくされましたが、沖縄戦はその悲惨さが際立っています。日本側は、8万人の兵士が戦死、沖縄県民に約12万人の犠牲が出たと言われています。戦闘に巻き込まれた沖縄の一般住民は、連合軍の砲爆撃などで殺害されることが多かったのですが、なかには読谷村のチビチリガマの事例のような集団自決や、久米島守備隊住民虐殺事件や渡野喜屋事件のように日本軍に殺害されることもあったそうです。また、看護要員として動員された県立第一高女・沖縄師範女子部の「ひめゆり学徒隊」は、敗色濃厚となった6月18日に突然解散命令が出され、翌日の6月19日をはじめとする約1週間の間に多数の犠牲を出すに至ってしまいました。
 「沖縄慰霊の日」は、戦没者の霊を慰め、平和を祈る日として、二度と悲惨な戦争を繰り返すまいという沖縄の願いを全世界に伝えているのです。

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