校長ブログ~藤嶺祭を終えて~

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10月25日(土)・26日(日)の2日間にわたり、第96回藤嶺祭が開催されました。天候が心配されましたが、時折小雨が降る程度で、来場者の皆さまにもほぼ支障なくご覧いただける状況のもと、無事に全日程を終えることができました。藤嶺祭実行委員をはじめ、準備や運営に携わったすべての生徒諸君に、心から労いの言葉を贈ります。お疲れ様でした。
 校舎内の展示や屋外の模擬店では、例年通りの活気と工夫が見られ、藤嶺生、友人や保護者、地域の方々が笑顔で交流する姿が印象的でした。また、PTAの皆様によるTFALでのオリジナルグッズ販売や屋外での炒麺の調理・販売は、今や藤嶺祭に欠かせない光景となっています。お忙しい中でのご協力に、心より感謝申し上げます。
 一方で、今年は体育館ステージをはじめ、例年以上に多彩な表現と新しい試みが光る場面がいくつも見られました。吹奏楽部は部員数が増え、音量に厚みが加わり、迫力ある演奏を披露しました。各パートの技術が向上し、特に上手な生徒が全体を引っ張ることで、チームとしてのまとまりと総合力が格段に高まりました。
 今年新たに発足した和太鼓同好会は、顧問を含め5名という少数ながら、心を一つにした力強い演奏で観客を魅了しました。体育館に響く太鼓の音は、まさに新しい藤嶺祭の幕開けを告げるかのようでした。さらに、有志による演劇も上演され、自らの感性と表現力を存分に発揮し、新たな潮流を感じさせてくれました。
 また、保護者による茶道サークル「遊」のお茶会は初日のみでしたが、100周年記念会館茶室で開かれました。そのお茶会で使われたお菓子は、本校を昭和50年に卒業された和菓子職人の方が、この日のために木型の制作から手がけてくださった特製の上生菓子で、遊行寺大銀杏の葉をモチーフにしたものでした。藤嶺藤沢で学んだ卒業生の和菓子職人としての技と心が、茶席を通じて母校に舞い降りてきたようで、そこにも藤嶺ならではの温かい「つながり」や「巡り合わせ」や「縁」を感じました。本校は「生徒全員が茶道を学ぶ学校」です。その茶道が卒業生と母校を結ぶかけはしとなったことに、深い喜びを覚えます。
 最後に、藤嶺祭は単なる発表の場ではなく、一人ひとりが自分の可能性を試し、仲間とともに成長する学びの場です。今年の藤嶺祭は、伝統と革新が見事に融合し、まさに藤嶺藤沢の精神を体現するものとなりました。生徒の皆さんの努力と挑戦、そしてそれを支える保護者および卒業生の皆様の温かいご協力に心より感謝申し上げますとともに、来年のさらなる飛躍を期待いたします。
(文中の和菓子職人さんは、「和菓子 徳」で検索するとインスタグラムが出てきます。ちなみに、アドレスは、https://www.instagram.com/toku_wagashi/ です。)

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