学校長ブログ~遊行寺「秋季開山忌」「慰霊祭」~

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開山忌と慰霊祭
 9月14日~15日の2日間、遊行寺では「秋季開山忌」が行われます。この2日間は、時宗の開祖一遍上人の遺徳を偲び、いくつもの法要が行われます。ちなみに、4月22日~24日には「春季開山忌」が行われ、遊行寺を開いた呑海(どんかい)上人の遺徳を偲ぶ法要があります。
 一遍上人は、鎌倉時代の延応元年(1239)に瀬戸内海を制圧していた河野水軍の豪族の子として生まれました。以来多くの困難・試練を経験し、36歳のときに諸国遊行を始め、文永11年(1274)に熊野本宮大社証誠殿にて熊野権現より神託を受けて悟りを開きました。そして、51歳で亡くなるまで「遊行・賦算・踊念仏」を続けたのです。ちなみに、時宗の宗紋「隅切三(すみきりさん)」は伊予河野家の家紋です。
 さて、秋季開山忌は、以前は「お彼岸」の時期に合わせて行われていたため、その昔は県内外各地から大勢の参拝者があり、東海道線の本数が今より少ない頃は、臨時列車まで出たという話です。境内は露店や見せ物小屋やサーカスまでが来て大いに賑わったそうです。今ではすかっり寂れてしまいましたが…。
開山忌1日目(9/14)の13時30分から「薄(すすき)念仏会」があります。遊行寺HPには、「薄念仏は踊り念仏の一つであり、一遍上人の時代より続いています。」とあります。薄念仏の起源はいくつかあるようですが、有力な説は、一遍上人が奥州を巡国し、祖父河野通信公を葬る塚の周りを、念仏行道して供養したというものです。ちなみに、現高1生の研修旅行(令和7年10月)の東北方面コースは、河野通信公の塚=聖塚(ひじりづか)を訪れるかもしれないそうです。
 さて、毎年、開山忌前日の午前11時より「藤嶺学園関係物故者追悼慰霊法要」、通称「慰霊祭」が営まれています。この1年間に亡くなった藤嶺学園関係者の霊を慰める法要です。この法要には、ご遺族を始めとして、理事長先生や学園の御重鎮、そして藤嶺藤沢・藤沢翔陵・鵠沼の高1生が参列し、厳粛な中で行われます。法要後には、お上人より「お札」を頂くことができます。
今年の慰霊祭は、9月13日(金)午前11時より行われます。今年は3校合わせて9名の物故者を供養し、そのご遺族のご参列も予定されています。毎年3校の高1生は、とても立派な態度で慰霊祭に臨んでいます。ご遺族の方々は、「藤嶺学園慰霊祭はどのような法要なのだろう?」と考えながら参列なさると思いますが、「想像以上」という感想を抱いて頂きたいと思うところです。そのためには、遊行寺本堂内にいる一人一人が物故者への供養の思いを1つにすることが大切です。
 本年の慰霊祭は、昨年亡くなった本校国語科の先生の供養をすることになります。

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