校長ブログ(12/13)

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藤嶺 広報

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合掌、礼拝、そしてお念仏

 12/12(火)の1限に高校1年生の「学林」が遊行寺本堂で行われました。今回のテーマは「合掌、礼拝、そしてお念仏」でした。
 ご指導は、時宗総本山遊行寺法務執事梅谷泰樹先生がなさいました。「法務執事」というのは、法律関係のことを扱う役職ではなく、仏事やそのやり方、またお経やそれに伴う所作などについて取り仕切る役目の方なのです。仏教での「法」は、「釈尊が説いた教え」を意味します。
 梅谷先生は冒頭で、「12月というとクリスマスが思い浮かびますが、仏教にも大切な日があるのです。」とお話を始めました。
 その大切な日とは「成道会(じょうどうえ)」です。成道会とは、釈尊の成道の日を記念して12月8日に行う法会です。灌仏会(かんぶつえ=釈尊の誕生を祝う法会)、涅槃会(ねはんえ=釈尊入滅の日に修する報恩の法会)に並ぶ、釈尊の三大法会です。
 成道とは、「悟りを完成すること」ですが、特に「釈尊がブッダガヤーの菩提樹下で、諸魔を降伏して悟りを開いたこと」をいいます。
 釈尊の悟りの特徴は、「中道」にあります。中道とは、相互に矛盾し対立する二つの事柄から離れることで、極端な立場を離れた片寄りのない中正の道のことです。釈尊は、苦行主義と快楽主義のいずれにも片寄らない「不苦不楽の中道」を特徴とする八正道により悟りに到達したとされています。
 梅谷先生は、高1生に「お釈迦様が成道していなければ、今この瞬間に遊行寺本堂に皆さんが集うこともなかったのです。」とおっしゃいました。私たちは、縁と巡り合わせによって今この瞬間を生きているのだと改めて思いました。
 ちなみに、本日の「学林」では、時宗式の合掌、礼拝(らいはい)の仕方、お念仏の称え方を習いました。

※文中に出てきた「八正道(はっしょうどう)」について以下に記しておきます。
 「八正道」とは、悟りを得るための八つの実践法。すなわち正見(かたよらない見方)・正思惟(かたよらない考え方)・正語(かたよらない言説)・正業(正しい行い)・正命(正しい生活)・正精進(正しい努力)・正念(正しい思念)・正定(正しい禅定)の八つを指す。八正道は仏教における実践論の基本であり、苦を滅するために八正道を修すべきであるとされる。


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