校長ブログ~6月21日(土)「夏至」~

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藤嶺 広報

B!
今日は「二十四節気」の一つ、「夏至」です。
 ご存じの通り、夏至とは、一年のうちで最も昼の時間が長く、太陽の光が最も高く強くなる日です。ちなみに今日、東京の日の出は4時25分、日の入りは19時00分です。自然の恵みとしての光が、最も長く大地を照らす一日となっています。
 夏至は、自然界において生命が大きく育ち、勢いづく時節です。しかし同時に、ここから少しずつ日が短くなり、やがて陰の季節へと向かっていく、つまり、満ち足りた光の中に、すでに「移ろい」の兆しが宿る日でもあります。
 この「変化しつづけるありよう」は、まさに仏教の根本である「無常」=「この世のすべてはとどまることなく、常に変化している」という教えそのものを映しています。
 時宗の宗祖一遍上人は、「一所不住(いっしょふじゅう)」、すなわちこの世にはとどまる場所はなく、生も物も心もすべてが移ろいゆくということを深く見つめました。その教えを、理屈ではなく、生き方として体現するかのように、一遍上人は諸国を遊行され、念仏を唱え、念仏札を人々に配り、阿弥陀仏の救いのこころを伝えて歩まれたのです。
 夏至という日は、「絶頂」と「移ろい」が同居する日です。言い換えれば、「光と陰」「最盛と衰退」が同時に存在しているということであり、実は私たちの心にもよく似ています。
 たとえば、調子がよく、何事も順調に見えるときでも、心の奥には不安や迷いがあるものです。逆に、つらくて先が見えないようなときでも、誰かのやさしさや励ましの言葉が、あたたかい光として差し込んでくることもあります。だからこそ、どのようなときも私たちは「念仏のこころ」、つまり阿弥陀仏のまなざしを思い起こすことが大切なのです。皆さんが励行している「遊行寺本堂への朝の一礼、帰りの一礼」も、まさにその心を表すものです。そしてそれは、「いま、ここ」を生きる自分を見つめ、仏の光に照らされていることに気づく瞬間なのです。
 どうか、光に満ちたこの夏至の日に、自分の中にある「仏の光」に目をこらし、今日という一日を大切に生きてみてください。

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