学校長ブログ~掬水月在手~

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先日、藤嶺藤沢と交流が始まっているニュージーランドのTBC(Tauranga Boys' College)から2名の先生が来校されました。今回でTBCからの来校は3度目となりました。1度目は、昨年9月に校長先生が来校され、12月には生徒20名と先生2名が来校し、このときは本校生徒宅に2泊のホームステイもしました。
本校からTBCへの訪問は、高2生1名の3ヵ月ターム留学で、9/29帰国となっています。また、来年3月には高1生対象の2週間の語学研修旅行が予定されています。
来年には再びTBCから生徒さんが来校する予定でありますので、相互交流が盛んになっていくことを期待しています。
さて、今回TBCから2名の先生が来校したわけですが、中学3年生向けにニュージーランドやTBCについて、クイズを交えながら紹介して頂きました。こちらは、高校1年生の茶道の授業にご案内し、茶道体験をして頂きました。TBCの2名の先生方は、茶道の授業および茶道体験にいたく感激した様子でした。そして、生徒たちは今すぐ茶道の良さや価値を理解しなくとも、後々必ずこの経験が生きるときが来ると、正鵠を得たお話をされていました。
TBCの先生方の茶道体験の際の床の間のお軸は「掬水月在手」というものでした。これは、唐代の詩人于良史作『春山夜月』の一節です。「掬水月在手」の次には「弄花香満衣」と続くそうです。読み下すと、「水を掬すれば月手に在り、花を弄すれば香衣に満つ」となります。「掬す(きくす)=両手ですくい取る」、「弄する(ろうする)=もてあそぶ)」です。もう少し、意味を取って考えると「思わず水を掬うと掌に月が映り、咲き誇る花に触れてもてあそぶと香りが着物に充ち満ちる。」となります。この「掬水月在手」は、「禅語」としてお軸になっていますので、もう少し深い意味を表しているのでしょう。例えば、月を「悟り」とみなして「水を汲めば手の中に悟りが輝いている。遠くにあると思っていた悟りが、実は身近なところにある。」など。
皆さんはどのように解釈するでしょうか?

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